Volkswagen Service® Library Ver.25
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写真は欧州仕様車です。[第4章]フォルクスワーゲン車のために選び抜かれたモノたち③066 最近の傾向としては、環境保護や省燃費の観点から、十分なグリップを確保しながら、ころがり抵抗が小さく、摩耗が少ないタイヤが求められています。そもそも、グリップと低ころがり抵 抗は相反する要素ですが、“シリカ”などの素材をゴムに加えることでふたつを両立するタイヤが増えています。 また、ころがり抵抗を小さくするにはタイヤの直径を大きくするのも効果があります。同時にブレーキの 効きを良くするためにホイール径を大きくして、大きなブレーキディスクを取り付けられるようにします。最近、大きく薄いタイヤが増えているのはこのためです。 そんなたくさんの種類から、フォルクスワーゲンは新車にふさわしいタイヤを選んでいます。適合するサイズが用意されるというのはもちろんですが、それ以上にタイヤ 安全で快適なドライブに欠かせないものとして忘れてならないのがタイヤです。車のなかで唯一路面に触れているタイヤは、“走る”“曲がる”“止まる”のすべてに深く関わっています。また、サスペンションとともに、路面からのショックを吸収する役割を果たします。タイヤには、車の安 全 性や走行性能、乗り心地を左右するほどの影響力があるのです。 それだけに、タイヤ選びは重要です。ひとくちにタイヤといっても、乗り心地や静粛性を重視したもの、スポーツ性を重視したもの、排水性能(雨の日の高速走行などでタイヤが路面から浮き上がる“ハイドロプレーニング現象”が起こりにくい性能)を重視したもの、経済性(ロングライフ)を重視したものなど、さまざまなタイプがあります。 たとえば、スポーツ性を重視するなら、グリップ力の大きなタイヤが適しています。トレッドパターン(路面と接する部分のデザイン)は、摩擦力を最大限に発揮できるような大きなブロックで構成され、踏ん張り感を高められるようサイドウォール(タイヤの側面のこと)が強化されているのが特徴です。それだけに寿命は短めで、また、溝が少ないぶん、排水性能が低い傾向があります。 一方、静粛性を求めるなら、細かいブロックが 刻まれたタイヤが 効果的です。タイヤが発するロードノイズは、このブロックパターンで大きく変わるからです。 乗り心地を重 視するなら、しなやかなサイドウォールをもったタイヤがおすすめです。路面からのショックを吸収するのがタイヤの役割のひとつですが、サイドウォールが適度にたわむことで、衝撃を和らげてくれるのです。一般的には偏平率(→P068を参照)が高いタイヤのほうが衝撃吸収には有利です。その走りを支えているのはタイヤです

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